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  4. IT導入補助金不採択の理由を知りたい!よくある不採択理由の事例

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IT導入に関心が高い経営者様の中には、IT導入補助金に興味をお持ちの方も多いのではないでしょうか。書類不備の申請者への差し戻しが無くなり、採択率は急激に低下しました。採択率は非公表ですが、実態としてはかなり厳しいと言われています。不採択理由の説明がないため、なぜダメだったかわからずに諦める方もいらっしゃいます。
申請時の参考にできる不採択理由の例をご紹介します。

どうなる?2021年度のIT導入補助金

IT導⼊補助⾦について、中小企業を対象とする“ITツールと導入費用を対象とした補助金”としてご存じの方も多いとでしょう。2021年度で4年目を迎えますが、補助金の上限や申請方法などは毎年少しずつ変わっています。これもややこしいところですね。2021年度では、補助額、補助率、対象経費等は2020年度とほぼ同じで、補助申請金額は30万~450万円で、ソフトウェアと関連する導入費用などが補助対象となります。新たに「低感染リスク型ビジネス枠(C類型、D類型)」が新設され、業務⼯程の⾮対⾯化、テレワーク対応への取り組みへの支援が強化されます。

<令和3年度 IT導入補助金の概要>

出典:IT導入補助金2021 交付規程・公募要領 低感染リスク型ビジネス枠(特別枠:C・D類型)

>IT導入補助金の詳細はこちら! 助成金・補助金情報(ソフトウェア導入)

IT導入補助金の不採択理由①申請情報、書類の不備

もっとも多い不採択理由は、申請情報の入力や書類の不備です。申請内容の審査対象にならないので、非常にもったいないです。入力内容や書類のチェック方法を工夫しましょう。

■住所の記載不足
番地の入力漏れで、不完全な住所で申請されるケースが多いようです。申請システムで、町名までは郵便番号から引き当て入力されますが、その後の番地等はご自身で入力しなければなりません。これに気づかずに、申請してしまう方がいらっしゃいます。


■履歴事項全部証明書の不備
登記簿謄本のそのものの誤りの他に、添付データに問題がある場合もあります。極端な例では、違う会社の登記簿謄本や登記簿謄本以外の書類を間違って添付されることもあるそうです。スマートフォンなどの撮影画像が粗くてNGとなるケースもありますので、提出書類はスキャンデータを使用することをお奨めします。

  • 期限(申請日の3ヶ月まで)が切れている。
  • 登記簿謄本が全部事項ではない。
  • 添付データのページが欠落している。
  • 撮影画像が粗く読みとれない。

■役員の不一致
登記簿謄本と役員の氏名が一致していなければなりません。単なる記載漏れと役員変更を登記していない場合の2通りの可能性があります。

IT導入補助金の不採択理由②申請内容の不備

申請内容と添付書類の記載内容が一致していない、計画が公募要領の要件を満たしていないなどの理由です。公募要領や補助金制度の意図を正しく理解して、公募の要件を満たすことを意識しましょう。

■会社情報の不備
申請情報と履歴事項全部証明書に整合性がないと、事業実態が不明瞭、つまりあやしい会社と認識されます。事業実態と登記が一致していない場合は申請前に対応しましょう。

■生産性向上の実現性に乏しい計画
経営計画上の導入効果と実現性の根拠が乏しいと判断されると不採択になります。チェック項目の間違いだけでも、このような判断につながる場合がありますので、注意しましょう。

  • 経営計画が売上上昇率、上昇額などの成果ベースで策定されていない。
  • 現状分析、改善計画、導入するITツールの機能に整合性がない。
  • 年商や粗利の実績に対して、ITツールが高額すぎる。
  • 生産指標計画が業種ごとの経営指標数値とかけ離れている。

■公募要領に記載された要件を満たしていない
数値計画が、労働生産性指標、給与支給総額の増加目標、事業所内最低賃金の増加目標の要件を満たしていない場合は不採択になります。また、事業所内最低賃金が地域別最低賃金を下回っている、もしくは人員削減の計画が盛り込まれている場合もNGです。

<成長率の要件>
労働生産性指標
1年後3%、2年後6%、3年後9%、4年後12%以上
給与支給総額
3年後 1.5%以上

■前年の補助金で導入したITツールと機能が重複している
2020年から、納品後1年以上経過していれば可となりましたが、2019年まではすべて不採択となっていました。該当する場合は、製品機能が重複していないかを確認しましょう。

まとめ
不採択理由の例を参考にIT導入補助金をゲットしよう!

今回ご紹介した不採択理由は、2018年にIT導入補助金の事務局から公開された事例などを参考にしています。2020年度の採択率は、30~40%程度と言われています。実際、不採択の理由がわからないまま、再申請を諦めた事業者様も多いのではないでしょうか。申請の際に、この事例が参考になれば幸いです。

石田データサービスでは、IT導入補助金を活用したご提案をさせていただいております。お気軽にご相談ください!
リンク 助成金・補助金情報(ソフトウェア導入)
https://www.idsnet.co.jp/news/news_subsidy/

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