1. HOME
  2. ブログ
  3. 人材確保
  4. 若手採用を成功させたいなら知っておくべき、若者の仕事観とNGワード

BLOG

ブログ

人材確保

若手採用を成功させたいなら知っておくべき、若者の仕事観とNGワード

若者のNGワードを把握して内定辞退や早期離職の防止へ

SNSネイティブの若者世代は、特定のNGワードや事象に出会うと拒絶モードに入ってしまう傾向があります。無意識に使っている言葉が内定辞退や早期離職につながるリスクがあります。採用活動や面接の場だけでなく、日々の仕事の中でも注意しましょう。

(1)最大のNGワード「ブラック企業」の定義

ブラック企業に関する法的な定義はありませんが、一般的に労働者を酷使し、過酷な条件働かせる企業をさします。法令に抵触するケースは完全にアウトですが、法的にはギリギリセーフでも倫理に反するケース(いわゆるグレーゾーン)も「ブラック認定」される場合があります。

<ブラック企業に該当する状況>
・極端な長時間労働や過度のノルマを課す
・業務内容や業務量と賃金が見合っていない(やりがい搾取)
・サービス残業やパワーハラスメントが横行する
・会社全体のコンプライアンス意識が低い
・労働者に対して過度また不公正な選別を行う

若者世代のブラック企業に対する意識は多様で、広義には、指導や教育が充分でないだけでも「人材を使い捨てにする」ブラック企業と解釈される場合があります。背景には、若者世代が抱える将来への不安があり、市場価値のある人材に成長できる環境であるか、会社や上司がサポートしてくれるかが重要なファクターになります。

(2)若者に敬遠されるNGワード

若者世代に敬遠されるNGワードの例を挙げてみましょう。

<求人編>
・「成長したい人」「やりがいを求めている人」などのマインド偏向

やりがいはあるが忙しい環境を想起したり、「やりがい搾取」を懸念されたりします。

・「あなたの頑張りを評価」
過度なノルマを課される、評価されなければ低賃金で働かされるなどのリスクを想起します。

・「実力主義」「即戦力募集」
競争が激しい、離職者が多く人手不足などのイメージにつながります。

・「アットホームな会社」「家族的な雰囲気です」
業務外の人間関係を強要されることを懸念されます。

・精神論を示すフレーズを多用「夢、感動、感謝、情熱、自己実現、人財」など
社長からのメッセージなどで多用すると、ワンマン経営者のイメージになります。

<仕事編>
・「普通はこうする(しない)よ」

一般化した指摘ではなく、明確な理由を提示する必要があります。

・「そう思うでしょ」
腹落ちや納得を強制されていると感じる場合があります。

・「若いんだから」
若者を一括りにするのはNGです。個々の能力や価値観を尊重することが大切です。

(3)面接中に感じる「この会社には入社したくない」

「転職活動中の面接に関する調査」(「エン 人事のミカタ」アンケート)で、転職経験者の56%が「面接中にこの会社には入社したくないと思ったことがある」と回答しています。応募者は面接者の態度や人柄を見て、その会社を評価しています。一方的に応募者を選別する場と捉えている経営者や人事担当者は、すぐにその考えを改める必要があります。

面接官の態度が不快だったため 49%
求人情報と面接の話に齟齬があったため 33%
想像していた仕事とずれがあったため 30%

<ここまでのポイント>
・応募者は面接者の態度や人柄を見てその会社を評価している。
・価値観が多様化していることを理解し、「若者」を一括りに考えない。

関連記事